人事が聞きたいのは成功談より失敗談?〜「痺れる仕事」を追い求めるSHOWROOM株式会社人事ふじこさんのキャリア論

最終更新: 2020年11月13日






今回のインタビューではなんと、あのSHOWROOMの人事でTwitter上でも「ふじこ/SHOWROOM人事部門の採用おねえさん」として6500人以上のフォロワーを持つ、藤田裕子さんにインタビューをさせて頂きました。


藤田さんは、人材大手パソナの技術者に特化したグループ会社パソナテックで法人営業と人事を務めた後、Sansan、SHOWROOMという急成長ベンチャーで人事をご経験されています。


急成長ベンチャーの人事は、どのような視点で学生を見ているのか。また、ベンチャー企業で得られる経験、藤田様のキャリア論についてもお話し伺うことができました!


・ベンチャー企業への入社を考えている人

・人事が学生のどこを見ているのか知りたい人

・仕事を通して成長し活躍したい人


は特に必見の記事となっております!


■ご紹介

藤田裕子さん(SHOWROOM株式会社 人事)


・新卒でパソナグループの株式会社パソナテックに入社。法人営業と人事を経験。

・クラウド名刺管理交換サービスを提供するのSansan株式会社へ

・『メモの魔力』で有名な前田代表が代表であり、かつライブ動画ストリーミングプラットフォーム「SHOWROOM」や新動画メディア「smash.」などのサービスを提供するSHOWROOM株式会社へ


<SHOWROOM株式会社>

言わずと知れた急成長中のベンチャー企業。『努力がフェアに報われる世界を創る』というビジョンのもとエンタメテックカンパニーとしてさらなる事業成長を目指し、ライブ配信プラットフォーム「SHOWROOM」や「SHOWSTAGE」、直近リリースされたばかりのバーティカルシアターアプリ「smash.」などのサービスを提供している。



中村 :

本日はよろしくお願いします!


藤田さん:

よろしくお願いします!



藤田さんのこれまで

中村 :

藤田さんは学生時代どのようなことをされていたんですか?


藤田さん:

大学時代は学業はもちろんのこと、学業外では200人くらいのテニスサークルの企画の役職に就いていました!


中村 :

200人!とんでもない規模ですね笑

就活はいつ頃からされていたんですか?


藤田さん:

大学三年の秋ぐらいからですね 。

当時は人材やコンサルなど無形サービスを提供する会社がブームになっていたことと、 大手の人材サービス企業に入社されていた先輩の薦めもあって人材や経営・組織コンサルを中心に見てました。


中村 :

なるほど〜

藤田さんの中では、どのような軸を持たれていたんですか?


藤田さん:

人材やコンサルのような無形サービスを提供する会社は商材を時代の潮流やお客様の要望によって変化させやすいので、柔軟性とスピード感があって楽しそう、やりがいありそうだなという印象がありました。

合同説明会や企業説明会に多く参加して、そのような考えに至りました!


中村 :

そうなんですね〜

現在は人事としてご活躍されていますが、「人事」というお仕事については当時から関心

があったんですか?


藤田さん:

当時から関心はありました。説明会に沢山参加する中で、人事の仕事をされている方って会社のブランドを背負って社員や求職者と向き合っているので、輝いているなと思って、就活をしてる段階から「いつかは人事の仕事をやってみたい」という気持ちは持っていました。

ただ、いきなり現場を知らない人間が人事の仕事をするよりも、営業経験を積みながら、色々な会社の人事の方の考え方やキャリアそのものを勉強してから人事になりたいと思っていました

それが人材業界を志望した理由にもつながっていますね


中村 :

「人事の仕事をしたい」という一つのゴールがあってそこからの逆算で「人材」というファーストキャリアを選択されたんですね!


藤田さん:

そうです!



営業から人事へのキャリア

中村 :

1社目の法人営業のご経験が人事でのお仕事に生かされたと思う部分はありましたか?


藤田さん:

交渉力とストレス耐性が身についたことですかね笑


当時リーマンショック状況下で不景気だったこともあり、お客様から案件をいただくこと自体がすごく難しい状態だったので、まず営業は取引先が持つ課題を会話の中からくみ取り、積極的に提案しながら案件を獲得し受注していかなければなりません。その中で交渉力や精神面が特に磨かれたなと思います。笑

人事もある意味営業みたいなもので、いかに求職者の心を動かして当社に入社していただくかという点で交渉力が問われる場面も多いですね。


また、私が扱っていた人材サービスがエンジニア向けの商材だったこともあって、I Tに関する知識やエンジニアの方々がどのような気持ちで転職・就職活動をされているのかを

知れたという点も今の仕事につながっていると思います。


人事のお仕事

中村 :

SHOWROOM株式会社は21卒から新卒採用をスタートされたということですが、新たな試みをスタートする中でのご苦労はどのようなものがあったのでしょうか。


藤田さん:

一番は、エントリーがスタートする3月1日の5日前に「ふじこ!新卒採用やろう!」と代表に言われて、5日間でゼロから新卒採用の仕組みを作ったことですね笑


中村 :

そんなことできるんですか!?笑


藤田さん:

どういう学生を採用するかとか、求人内容をどういう風に出すかとか、選考フローをどうするかなどを私が5日間で作成しました笑

とても苦労したんですけど、この突飛さがSHOWROOMらしいというかこの会社でしかできない経験で、とても貴重なものだったな〜と思ってます!

ゼロから何かを生み出すのが好きなので!


中村 :

こんなに楽しそうに苦労話をする人は初めて見ました笑

新卒採用を始めようと思った理由とかは、代表の方からお話されてたんですか?


藤田さん:

ありました!

一番は社内の中途社員の活性化ですね〜

設立から時間が経ってくると、どんな会社でも「慣れ」により、今のレベルで満足して成長を自ら止めてしまうことが割りと多いんですよね。

「新卒」という新たな風を組織に吹かせることで、社員に対して大きな刺激を与えて競争意欲を湧かせるとによって、互いに高め合い成長しあえる組織にしたいという狙いがありました。


中村 :

組織活性化のための新たな刺激という意味での新卒採用だったんですね!

また、残り5日で「新卒採用始めよう!」という点は意外に体育会系だなとも思いました笑


藤田さん:

そうですね笑

でも私自身、それくらいの勢いがあった方が良いなと思ってて、


私自身意識して口癖にしてることがあるんですけど、今回みたいなハードなお願いをされた時に「痺れる仕事ですね」と言うようにしてます笑


中村 :

「痺れる仕事」ってめっちゃかっこいい表現ですね!


藤田さん:

ハードな仕事に対しても、「痺れる仕事=自分を成長させてくれる仕事」というふうに思考転換しているので、むしろこのような機会を与えていただいて有難いなと思ってるくらいです笑

初めはそう思うように意識してましたが、今では自然とそう思うようになってますね 。


中村 :

自分も「痺れる仕事やな〜」というセリフ使わせていただきます!笑



藤田さんのキャリア感

中村 :

藤田さんはこれまでSansan、SHOWROOMという急成長ベンチャーでのキャリアを歩まれてきたと拝見しているのですが、そんなふじこさんから見る「ベンチャーで働く」ために大事な点などありますか?


藤田さん:

「自走力」ですかね〜

ベンチャーは、会社を支える社員数が大手に比べて少ないので、必然的に与えられたものを全部1人で乗り越えていかなければいけない場面に多々遭遇します。

その中で、業務の取捨選択ができない場合もありますが「とりあえずやってみる」。

そして、やってみてできないことは、周りを上手に巻き込んで達成するように進めてい

く。


「巻き込む」というと自走力とは矛盾する感じがするかも知れませんが、「この問題を解決するには誰の力を借りる必要があるのか」ということや、「どうすれば力を貸してもらえるか」ということを自分の頭で考えないといけないので、「問題解決にコミットする」という点で自走力だと捉えています。


これがベンチャーで培われる力であり、求められる部分だと思います。


中村 :

確かに、「問題解決」という視点に立てば、「必要な人の力を借りる」ことも「自走」と言えますね!


藤田さん:

ベンチャーでは大手よりも業務が細分化されていない分、「いろんなことに挑戦できる」という魅力があって、それは自分のキャリアにとってもすごくプラスになるのではないかと思います!


中村 :

なるほど!

ちなみに、選考では、どのようにして「自走力」を見抜かれているんですか?


藤田さん:

私が面接で聞くのは、これまで、大きな問題や高い壁に直面してきた時にどうやって解決したかという「過程」と「解決方法」を全部聞いていきます!


そこで、「自分で物事を考えて切り開いてい行ったか」とか、「自走しながら上手に周りを巻き込んでい行ったか」というコントロール力などを見て、その質問に対して説得力のある回答ができる学生は「自走力あるな〜」と思います。


あとは、「その時どういう意思と意図があってその行動をしたのか」ということも過程を聞く中で質問してますね 。


だから受け身の学生はすぐに分かりますね笑


中村 :

確かに過程をひとつひとつ聞いていくことで、建前の学生はすぐに見抜かれそうですね笑


藤田さん:

私は、就活の時に出てくるエピソードは失敗談でも全然いいと思っていて、、

むしろ沢山失敗して欲しいです笑


で、「失敗から学んだことは何だったのか」と「学んだ上で、次の成功に結びつけるためにどういう行動をとればいいのか」を聞きたいですね〜


あとは、「失敗してそのあと成功した体験」とかがあったら、「その成功体験が生み出されたのには、どういう要因があったのか」とかを分析できるところが重要かなと思います。


中村 :

ありがとうございます!

ここは記事のメインになりそうです!笑


藤田さん:

SHOWROOMに行きたいなら、ここは絶対見ておく必要がありますね笑


中村 :

すみません、話は全然変わるんですけど、

藤田さんのTwitterのプロフィールに「ハッとしたり、グッときたりしたい」という言葉を拝見したんですが、その言葉に込められた意味などあれば、教えて頂いてもよろしいですか?


藤田さん:

私の特性上、毎日仕事の上では刺激が欲しいと思っていて、でもそれは大きな刺激ではなく、小さな気づきみたいなもので全然よくて、そこから得られる学びが欲しいからなんです。


例えば、エンジニアの方から自分では考えもしないような助言を頂いて、その言葉がきっかけで「こういう考え方をしたらうまく仕事が進められるんだ」という発見に繋がることもあって、


そういうアドバイスをちょろっと貰っただけでも「ハッとしたり、グッときたり」します笑


中村 :

なるほど!


藤田さん:

SHOWROOMは、本当に刺激を受けるような優秀でクリエイティブな方ばかり働いていて、それをちゃんと自分の糧にしたいなと思ったのと、そういう方々に対する小さな感謝も大切にしたいなという思いもあって Twitterのプロフィールにしたという感じですね!


中村 :

素敵です!

周りから吸収しようという考え方がまさに「メモの魔力」だなと感じました笑


藤田さん:

吸収するという意味では、常に会社でも「いろんなことに興味持ってアンテナ張ってキャッチアップすることを忘れないでください」とよく言われています笑

エンタメ業界においては、特に流行に敏感になることが大事で「何故、この作品やアーティストがヒットしてるのか、若者から指示されているのか」をなど常に考え続ける姿勢は確かに大事だと思っています。



藤田さんのビジョン

中村 :

今後もSHOWROOMで挑戦してみたいことなどありますか?


藤田さん:

今、実は採用の仕事以外にも労務や制度設計など人事の別領域もチャレンジさせて頂いていて、そっちはまだまだ経験や知識としても足りてない部分があるので、手を伸ばしていきながら、最終的には人事のプロフェッショナルと呼ばれるように成長していきたいですね。


あと、SHOWROOMもまだベンチャーかつ上場前ということもあり、組織面においても課題があったり、制度もきちんと整っていなかったり、未解決・未成熟な部分があるのでそういうところを自分の力で改善したり、一から創り上げていきたいという想いはありますね!


学生へのメッセージ

中村 :

そろそろ終盤に差し掛かってきましたが、もしも、藤田さんが今の学生だったらどんなこととしてみたいと思われますか?


藤田さん:

私が大学生の時は企業インターンは今ほどメジャーではなかったので、仮に学生だったら色々な業種や職種の企業インターンは挑戦したかったですね!


興味があるものに関しては取捨選択するよりも、5つ興味あるんだったら5つやるくらいの勢いで取り組みたいですし、学生の方にもそれぐらい積極的になってほしいです笑

採用担当としても自ら考えて動いて企業インターンに取り組んでる学生は、「積極性と自走力があって素晴らしいな」と思います


あと、学生のうちにプログラミングの勉強もしたかったですね笑

エンジニア体験インターンシップに参加して「サービスを作る」という経験をするのも魅力的だなと感じますね。


「自分が売るサービスがどういう仕組みで作られているのか」「エンジニアがどういう思いや苦労をしてこのサービスを開発したのか」を理解した上でお客様と会話するのとそうでないのとでは、言葉の重みや説得力が大分違うと思っていて、

今後、IT企業に入社したいと考えているのであれば、エンジニアと密にコミュニケーションをとっていかなければいけない機会も増えてくると思うので、学生の時からプログラミングの勉強をしてみたり、インターンのような機会を体験しておくのもとてもいいんじゃないかな、と思っています!


中村 :

めちゃくちゃ「痺れる大学生活」になりそうですね笑

最後に学生へのメッセージを頂きたいです!


藤田さん:

22、23卒の子たちは物凄く恵まれた環境や沢山の機会置かれている分、惜しみなく全てのことにチャレンジして欲しいですね。


その中で失敗は全然してもらって構わないですし、むしろ私はその失敗談を聞きたいと思っています笑

過去の失敗経験からどのような学びを得たのか、その学びが今どう生かされて成長してい

るのかがとても大事なので・・・


あと、情報過多になりすぎて、取捨選択しないとやっていけない状態になっていると思うんですけど、周りに言われて選ぶような受け身な姿勢ではなく、全て自分で考えて選択するようにして欲しいですし、「興味ある」と思うんだったら全部挑戦して欲しいです!


様々なことに恐れず挑戦をして、最後までやり切ったと誇れるくらい充実した大学生活を過ごしてほしいです!

その経験や学びを是非SHOWROOMの選考でぶつけてください!

学生の皆さん、お待ちしています!


中村 :

本日はありがとうございました!


藤田さん:

ありがとうございました!



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■インタビューを終えて


<記者所感>


中村 :

ふじこさんの「痺れる仕事」という表現に痺れました笑

一見すると大変そうな仕事にも、やりがいを持って取り組み、成長されてきた秘訣として、

1 言葉で思考転換する力「大変な仕事」→「痺れる仕事」

2 興味があるものには、とにかく挑戦してみる積極性

3 「ハッとしたり、グッときたり」という小さな気づきにもアンテナを張る姿勢

などがあるのではないかと思いました。


僕自身もこれらの学びを生かして、日々の活動に取り組んでいきたいと思います!

大変勉強になる時間でした!



■SHOWROOM株式会社

https://showroom.co.jp


■藤田さんTwitter

https://twitter.com/yufujikochan


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